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【ご挨拶】

 

皆様、こんにちは。

Classical Princess Japonのウェブサイトを

ご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 

初めて着物バッスルドレスに出会ったのは、私が大学院生の時でした。

当時、学生をしながら観光親善大使をしていた私は、

公務でさまざまな都市に行かせていただきました。

 

各地方に眠る個性豊かな観光資源に触れる中で、

「これとこれを組み合わせたらさらに魅力的な

観光コンテンツができるのではないか」といったことを

とりとめもなく考えるようになりました。

 

その中のひとつが、

「歴史的建造物×プリンセス体験」という組み合わせでした。

 

もし、日本に残る歴史的建造物の中で、

上質なプリンセス体験を提供することができたら…。

もし、その場所でたくさんの女性に、

非日常のひとときを過ごしていただき、

人生に彩りを添える場を提供することができたら…。

そのようなことを、具体的に考えるようになりました。

 

そして、実際に明治時代に着られていたものを調べてみると、

開国後、横浜に日本で初めて西洋式のドレスが持ち込まれたこと、

そして鹿鳴館では着物地のドレスが制作されたことや、

着物地はまた海外にも輸出され、海を越えて貴婦人に

愛用されていたという史実に出会いました。

 

中でも、「鹿鳴館の華」と呼ばれていた女性が

着用していた着物地のバッスルドレスを

初めて見た時、私は強い衝撃を受けました。

 

そのドレスは、ただ単に華やかなだけでなく、

日本人女性としてのプライドや気品を湛えているように思えたからです。 

異国の文化を排除するわけではなく、

そこに自国の伝統を融合させ、新しく美しいものを生み出した

その創造性にもまた、尊敬の念を抱きました。

 

このドレスの背景にある「ストーリー」を生かして、

これまでにない観光コンテンツを作れないだろうか。

私はいつしか、そんな夢を描くようになりました。

 

そしてその夢を実現する転機が訪れたのは、

一般の企業に就職して、数年経ってからのことでした。

 

忙しくも充実した日々を送る中で、

私らしい働き方を模索するきっかけがあり、

今後自分はどのような生き方がしたいか、

何のために自分の時間や情熱を注ぎたいかを

考えることがありました。

 

そこで私は、たとえ小さくとも、

自分が本当に大切だと思うものを追い求める、

そんな事業を細く長く続けてゆきたいと思い、

会社を去る決断をしました。

 

しかし、ゼロから事業を始めることは、

想像通り大変なことでした。

 

もともと勤めていたのが大きな会社とはいえ、

数年で辞めてしまった私には

なにか強力な後ろ盾があるわけでもありません。

もし仮にあったとしても、実力がなければ

事業を継続することはできません。

地道にできることから積み重ねてゆこうと考えました。

 

服飾系の学校や、美大に通っていたわけでもない

私は、まずはその時代の服飾について理解すべく、

当時の資料を収集するところから始めました。

辛うじて大学院で研究をしていたことがあるので、

その経験はとても役立ち、時には海外の博物館・美術館まで

拙い外国語で問い合わせをすることもありました。

 

そして、着物地でドレスを制作してくださる

職人さん探し、ドレスとなる生地の選定、

その他小物類の調達・制作、全身のスタイリング、

撮影会場探し、接客方法のブラッシュアップなどなど、

実務上クリアすべきことに取りかかりました。

 

特に生地の選定や制作の過程では、試行錯誤の連続でした。

実際に江戸時代や明治時代の着物地を入手したものの、

実用に耐えうるか難しいと判断することもままありました。

そうなると、当事業としての世界観、コンセプトはそのままに、

比較的強い素材のアンティーク素材を用いるなどの

工夫が必要になってきます。

 

何よりも、事業を行う上で製作するドレスは、

展示を目的とした衣装ではありませんので、

様々な体形の方がお召しになることを

想定する必要があります。

 

生地の強度やお写真に収めたときの質感はどうか?

サイズ調整の方法、お着替えにかかる時間は?

着ていても自然と笑みがこぼれるような、苦しくないドレスか?

そのようなドレスを、お客様から頂くご料金の範疇で

持続的に製作・管理してゆくことは可能か?

…などなど、撮影体験に合ったドレスを作るためには、

理想だけでなく、様々な角度から検討を重ねなければなりません。

 

そのため、史実上存在したドレスをモチーフにして、

サイズ調整や着脱がしやすいドレスを製作することが、

初期の課題であり目標となりました。

 

取材等の際にはご説明しているのですが、

私たちは、明治期の衣装を復刻させる衣装店でも

お写真をお撮りするだけの撮影スタジオでもなく、

「体験の場をデザインする」ことを

主な業務として据えています。

 

そのため実際にお客様をお迎えしながら、

少しずつ、ここは強化しよう、

逆にここは削ったほうがお客様にとって良いだろう

と複合的な改善を行う中で、現在の事業の形が作られてきました。

そしてそれは、今もなお完成することはなく、

何がベストなのだろうということを

時折、立ち止まって考えています。

 

 

ある時、お嬢様の成人式の撮影で

ご同伴されたお母様がいらっしゃいました。

とても明るいお母様が、帰り掛けに、

急に目に涙を浮かべ、このようなことをおっしゃいました。

「実を言うと、私は一時期大病に倒れ、歩くこともままならなかった。

今日はこのような晴れ姿を見ることができ、夢のようです。」

 

私はこのメッセージを受けて、

自らが生きるこの時代・社会の中で

自分ができることは何だろうということを改めて考えました。

 

そして、何の後ろ盾もないまま、

若くして会社を辞めたあの日の自分に、

「自分の信じた方法で、誰かを幸せにすることもあるかもしれないよ。」

と、そっと背中を押してあげたい気持ちになりました。

 

こうした素敵な出会いのひとつひとつが、

当事業を続けてゆく上での原動力となっています。

 まだ初めて間もない事業ですので、至らぬ点、お気づきの点などは、

ぜひ忌憚なきご意見をいただければと存じます

 

この長い文章を、最後までお読みいただきありがとうございました。

当事業についてご理解いただく一助となりましたら幸いです。

皆様とお会いできますことを心より楽しみにしております。

 

 

Classical Princess Japon 代表   佐々木綾香

 

佐々木 綾香 プロフィール

 

Classical Princess Japonプロデューサー

/クリエーティブデザイナー 

 

聖心女子大学文学部卒業

一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)

 

大学院在学中、第7代横浜観光親善大使に選出され、

日本各地でのシティプロモーション業務に関わる。

 

同課程修了後、株式会社電通入社。

コピーライター、クリエーティブプランナーとして、

CM、 ポスター、イベント等の企画立案に携わる。

在職中に、読売広告大賞入賞、CMコンテスト入賞等。

 

その後、株式会社テンプスタッフ主催

ワールドワイドスカラシップ奨学生に選出、電通を退社。

オーストラリア・メルボルンに短期留学。

 

帰国後、明治期に着用された着物バッスルドレスの

研究調査・制作、ならびに文化財施設における

ドレス着用体験のクリエーティブデザインを行う

Classical Princess Japonを設立する。

 

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